6.春らんまん
作詞:松本隆
作曲:大瀧詠一
向こふを行くのは お春はないか
薄情な眼つきで 知らぬ顏
沈丁花を匈はせて
おや、まあ
ひとあめくるね
はるさめもやふの お春はないか
紺のぼかしの蛇の目傘に
花梔子の雨がけぶる
おや、まあ
これからあひびきかゐ
婀娜な黑髮 お春じゃないか
淡くれなゐに 頰紅そめりゃあ
巴旦杏もいろなしさ
おや、まあ
春らんまんだね
暖房裝置の冬が往くと
冷房裝置の夏がきた
ほんに春は來やしなゐ
おや、まあ
また待ちぼうけかゐ
向こふを行くのは お春はないか
薄情な眼つきで 知らぬ顏
|